俺が法だ！

さて、今日はまた一つ、依頼を受けてまいりました。
今回の依頼は・・・まぁ、なんと言いましょうか、
どちらかと言えば私向き、といったところですかね？

場所は、かつて、チームの集会に使われていた廃工場。
彼らは『チームを統べるのは強いやつだ』という考え方をしていた。
人数も多くなり、リーダーの交代は頻繁に起こるようになり、
命を落とすものも出始め、何人かが警察のお世話となり解散せざるを得なかった。

リビングデッドと化した不良たちは『俺がリーダーだ』言い張っている。
仲が悪いようにも見えるが、我々を倒すと言う点では団結しているらしい。
つまり、我々を倒した者がリーダーに、ということなのだろうか？

正直に言ってしまえば、私はこういった連中は、
実はさほど、嫌いではないのですよ。

いえ、彼らがどんなことをしでかしていたのか、
チーム内抗争以外を知らない、というのも勿論あります。
しかし、それでもこうした『強いやつが頭を取る』とか、
『頭を倒して、俺が頭になる』という考え方自体は、否定する気になれないものでして。

まぁ、とはいえ不良チームの事です、
トップに立てばそれなりに利益があるのでしょうし、
それが目的でリーダーになろうとしていた者もいた事でしょう。

ですが、もしそうではなく、単純に『お山の大将になりたい』
と、その一心だったとしたら・・・少なくとも、

・・・喧嘩ぐらいにゃあ、
付き合ってやるか？
という気分でしてね。

内部抗争で人死にまで出した、というのは、
無論、弁護の余地はありません。ありませんが・・・


ま、小賢しくカンパ集めばっかの集金チームやってる奴らよか、
よっぽど、喧嘩のし甲斐があるってものです。

んじゃま、いっちょ喧嘩でもやりに行くとすっかね？