PBWシルバーレインのPC(プレイヤーキャラクター)
黒山・白児の活動及び報告及び記録
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このブログは自由すぎる気がしてなりません。
改善する気があれば、まだ救いようがあるのですが、
残念ながら皆無なので困っています。
うん、開き直ってどうする。
いえ、そういうネタがやりたかったわけでなく。
まぁ、あまり気にするような事でもないとは思うのですが、
私はどうもブログやらMDやらで、時折、悪ふざけをするきらいがありますから、ね。
丁度良い機会ですから、書き初め代わりに、
今年の抱負として、何がしか書いておこうかと思います。
今年の目標『自重(たぶん無理)』
ふむ・・・。
いきなり守れていない気がするのは、
何故でしょうか。
改善する気があれば、まだ救いようがあるのですが、
残念ながら皆無なので困っています。
うん、開き直ってどうする。
いえ、そういうネタがやりたかったわけでなく。
まぁ、あまり気にするような事でもないとは思うのですが、
私はどうもブログやらMDやらで、時折、悪ふざけをするきらいがありますから、ね。
丁度良い機会ですから、書き初め代わりに、
今年の抱負として、何がしか書いておこうかと思います。
今年の目標『自重(たぶん無理)』
ふむ・・・。
いきなり守れていない気がするのは、
何故でしょうか。
表に出ろ、と白児が言った、三十分後。
「糞餓鬼、もう一枚行くか?」
「いや、このままでいい。・・・20で勝負だ」
「そうか・・・。おっと残念、ブラックジャックだ」
「・・・・・・」
ニヤニヤと心底楽しそうに笑う祖父に、
白児は無言で、ベットした倍のチップを差し出した。
手持ちのチップは、お互いに二十枚。
その半分はもう既に祖父の方へと移動していた。
残りのチップは十枚。流れは完璧に祖父の側。
このままでは、白児の負けは確実だった。
あの後、折悪く、というか当然のことなのだが、
台所に行っていた祖母が雑煮を持ってきたため、
拳での語り合いはうやむやのままにお流れとなっていた。
無論、言った方の白児も本気だったわけではない。
あの手のやりとりは、この家では日常会話のようなものなのだ。
喧嘩をするように見せ、それを祖母が結果的に止め、
発端はいつの間にか忘れてしまう、というのはいつものこと。
だから、お年玉うんぬんの話もそれで流れてしまった。
・・・と、白児は思っていた。
雑煮を食べ終え、食後に珈琲を飲んでいると、
思い出したように祖父が言った。
「なぁ、糞餓鬼よ。・・・お年玉、欲しくないか?」
「は?」
正直に言えば、どうでもよかった。
どうでもよかっただけに、咄嗟には要らないと返事を返すことができなかった。
「まぁなんだ、今年は誕生日も祝ってやらんかったし、な」
そのぐらいは、出してやらんでもない。
こう言われてしまうと、白児としては無碍に断ることも出来ない。
極論すれば、祖父も白児も、口下手なのだ。
両親の代わり、とは言っても祖父と孫、年は普通の親子の倍ほど離れている。
故に、お互い、どう接したら良いものかと常々考えていた。
その結果、喧嘩を口実にした、あのような会話方法に行きついたのだ。
喧嘩腰なら、祖父は孫が相手だからと距離を置く必要がない。
孫も祖父だからと言って気を使う必要が無い。
普通に会話をすれば良いのだが、
妙な気づかいやら遠慮やらで、それが出来ないのだから仕方がない。
その祖父が、こうして直接、お年玉をくれてやる、
と言うのは、かなり勇気がいったことだろう。
そう思うと、必要ない、と突っぱねるというのは失礼な気がしてくる。
もちろん、祖父も、孫の考えていることがわからないはずがなかった。
「ただし、タダじゃあやらん」
「うん、それはお年玉と言わないと思うぞ」
ツッコミを無視し、祖父は懐から紙箱を一つ、取りだした。
トランプだ。
「久しぶりに、やらんか? ブラックジャックでも、な」
「・・・賭けて、か?」
もちろん、と答える祖父の顔には、すごい名案だろう、と書いてあるような気がした。
人の事を言えたものではないが、
まだるっこしいことをするものだ、と苦笑しながらも、
「レートはイチゴでいいな?」
「チップ持ってくる」
白児は賭けにのった。
勝っているはずの祖父の顔色は、あまり良くなかった。
笑顔を浮かべて見せるものの、目もと辺りは焦りの色が明らかだ。
まずい、こんなはずでは、と今にも言いだしそうな気配だ。
「あー、糞餓鬼よ。お前は鎌倉行ってる間に随っ分なまったみてぇだな、オイ?」
それでも口先では強がるのだから、大したものだ。
「なに、次で挽回させてもらうよ」
「そうかそうか、出来るもんならやってみろ」
馬鹿め、出来るわけがなかろう。
とは言わずに、白児はカードを引いた。
ブラックジャックは単純なゲームだ。
特殊なルールは、絵札を10と数えるのと、
エースが1と11のどちらかとして使えることぐらい。
21を超えてしまえばバースト、その時点で負けだが、
21であれば、エースと10のブラックジャック以外負けはない。
基本的なルールはこのぐらいだが、賭けが絡むと、これがもう少し複雑になる。
「・・・じいちゃん、もう一枚」
「ん」
新たにもらった一枚を手札に加え、数を確認。
白児は、薄く笑うと、
「それじゃ、これで勝負だ」
言いながら、手持ちのチップを全て前に押し出した。
通常、賭けを行う場合、カードを配る前に最低一枚、チップをかける。
その後、カードを引き、確実に勝てると思った時、
更にチップを積むことが出来る。
もし、相手がチップを積み、自分の手札では勝てないと思ったなら、
この時点でリタイアすることも可能だ。
その場合、最初に置いたチップだけを、相手に渡せば済む。
だが、飽くまで勝負すると言うのなら、相手が置いたチップと同じ額を、
自分も賭けなければならない。
「ふむ・・・よほどいい手が来たか?」
さてね、とそっぽを向く白児に、祖父は鼻を鳴らした。
「いや・・・ブラフ、だな」
「さて・・・ね?」
ブラフ、というのは要はハッタリのことだ。
もし、自分の手札がバーストであろうと、賭け金の上乗せは出来る。
勝負に出られたら、即負けが確定するが、
相手が降りてくれれば、最初のチップを損することなく頂く事が出来る、
そういう戦法の事を言う。
祖父は、そんなわけがないと思いつつ、口ではこう言って見せた。
「乗った、こっちも10枚賭けで勝負だ」
「負けたら、儲けた分が全部飛ぶけど、いいのか?」
「ハッタリは効かねえよ、いいからコールだ」
開かれた祖父の手札は、1と6、合計17。
対する白児の手札は、と言えば・・・。
「は? 27?」
三枚はそれぞれ、10と10と7。
誰がどう見ても、バーストだった。
「あー、やっぱブラフにかからなかったか。じいちゃんの勝ちだ」
自分で笑ってしまうほど、白々しい敗北宣言だ。
「おい、糞餓鬼・・・わざとか?」
「あんたもだろ、クソジジィ?」
「・・・・・・」
あの状況で、祖父が勝負に乗る理由はなかった、
なのに、乗ってしまったのだから、祖父に言い訳などできようはずも無い。
元より、言いわけ嫌いの祖父がするとは思えないが。
「まぁいい、一回戦は俺の勝ちだ。それじゃ二回戦行くか?」
「いや、これで終いだよ。こっちはもうオケラだからな」
「あ?」
ショットガンシャッフルでやる気を見せる祖父を尻目に、
白児は財布から三万円を抜き取ると、炬燵の上に置いた。
「ちょっとまて、こりゃなんだ?」
「レートはイチゴだろ? 二十枚取られて、千五百かけたらいくらだよ?」
そんなわけねぇだろ、イチゴと言ったら、百五十に決まってるだろうが
と言いかける祖父を遮って、言う。
「俺からのお年玉は、受け取ってもらえねぇか?」
瞬間、祖父の眼の色が変わった。
「・・・おい、勘違いしてんじゃねぇぞ、糞餓鬼」
その先を敢えて聞かずに、白児は逃げるように家から飛び出した。
「ばあちゃん、じいちゃんに小遣い巻き上げられたから、もう帰りますね」
「あら、おじいちゃんったらまたそんなことを・・・」
「濡れ衣だ!」
ぎゃーぎゃー言う声が聞こえるが、流石に追いかけてくるつもりはないらしい。
無理をさせずに済んだな、と一安心した。
しかし、もう少し、おとなしい別れが出来ないものだろうか。
まぁ、こっちの方が我が家らしいが。
次に戻るお盆が・・・今から楽しみだ。
と、言うわけで、私が、
『三万円分負けたわけではない』
ということはご理解いただけたかと思います。
試合に負けて、勝負に勝った、とでも言いましょうか、ええ、まぁそんな感じです。
いえ、負け惜しみとかではなく。
・・・しかし、思いつきでやってみたものの、
これだけの長文は、中々に疲れますね。
うん、二度とやりません。
・・・本当に疲れましたよ、ええ。
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