おみくじ

最近、色々なところでおみくじ関係の話を耳にしますね。
なので、時期を逃す前に、このおみくじについて、
今日は色々と書こうかと思いましたが、
想像を上回る勢いでつまらなかったので、中止します。


さて、それはさておき。
新年最初の依頼を受けてまいりました。

なんでもとある少女が飼っていた犬が、いつの間にかリビングデッド化していたとの事。
今はまだ被害が出ていないものの、放置すればほぼ確実に、
何も知らない飼い主の少女が犠牲になる。
そうなる前に我々が手を打たなければ、ならない。

・・・なんとも、救いのない話ですな。
生ある者は必ず死に、形ある物はいずれ壊れるとは言え、
誰がこんな別れを想像するものか。

しかし、このリビングデッドというゴーストは、いまいちよく解りません。
他のゴーストはどれも残留思念からゴーストとなっているようですが、
リビングデッドはそうではないらしい。

生前の知識を有してはいるものの、それは飽くまで利用しているだけ。
寄生虫のフクロムシやハリガネムシがそうであるように、
宿主の身体だけでなく、知識をも操っているに過ぎません。
だとしたら、生前の肉体と関係ない、この本体と言うべき存在は何なのか、
どうにも、気になりますね。

ただ、使役ゴーストのスケルトンのように、
生前に抱いていた愛情をその身に残したものも存在しますから、
一概に生前の姿と無関係とも言えないのでしょうが。


しかし、今回の件ばかりは、飼われていた犬とは、
無関係のゴーストであって欲しいものです。

朽ちる定めの身体を腐敗から守るためだけに、
自分を愛してくれた人を喰らおうだなんて、
考える事すら、私なら耐えられませんよ。

・・・さっさと、楽にさせてやりたい所です。