久しぶりに、遊んで来ましょうか。

久しぶりに、仕事をしてこようかな、
と思いましてね、ひとつ、依頼を受けてきました。
見えざる狂気に侵された吸血鬼が、
なにやら、面白いゲームをやっているそうでして。
一つ、混ぜてもらいに行ってきます。

以下、そのゲームとやらについての記述となります。

ルールは、非常に簡単だ。
二人一組、三組の子供を用意する。

組となっている子供の片方は人質だ。
――鍵付きの鎖でもって、アイスマンと呼ばれる吸血鬼の傍で縛られている。

もう片方には、鎖の鍵が渡される。
――パートナー以外の鎖を解く鍵が。

必然、縛られていない子供達は、互いに鍵を奪いあわなければならない。
――もし、パートナーを助けたいと思うのなら、だが。

なぜなら、鍵を持っている方は、自由に動けるのだ。
――パートナーがどうでも良ければ、一人、逃げ出してしまうのもいい。

もちろん、そんなことはルール違反だ。
――ルールを破ったら・・・ペナルティ。

緑の鍵と、緑の鎖の子供はもう居ない。
――鍵を持った子が、ルールを破ってしまったから。



・・・今さら、心境を語る必要もねぇだろ、これは。

ちょっくら、擂り潰してくるわ。